ザルツブルガーノッケルン

オーストリアは、ハプスブルグ家全盛の時代に洗練されたスウィーツが続々と登場した、甘いもの大好きの国です。

いまでもその末裔たちは、忠実にその伝統を受け継いでいます。

ウィーンを中心として発展していったスウィーツ文化は、国内に広がっています。

とあるオーストリアのご婦人が推薦してくれたのが、クラシック音楽の巨匠であるモーツァルトが生まれたザルツブルグのスウィーツであるザルツブルガーノッケルンでした。

ウィーンでは食べることが出来ないという彼女の言葉でしたので、わざわざ電車に乗って訪ねてみました。

少々不安ではありましたが、市内の重厚な門構えのレストランに入り、メニューを開いてみると、sweetsのトップにその名前がありました。

事前のリサーチなしで行きましたので、どんな物が出てくるかと思ったら、果たして超巨大なメレンゲの塊が出てきました。

注文の際に「この料理は、二人前からしか作れない」という但し書きがありましたので、かなりビビりながら待っていましたが、実際のスウィーツを目の前に見ると、まず「唖然とした」が正直な感想でした。

高さが20cmは楽に超える巨大なメレンゲは、オーブンで軽く焼いているためでしょうか、頂上あたりはきつね色にこんがり焼かれています。

しかもその峰は、3つが連なり、まるでオーストリアアルプスのようです。

驚きの表情を横目で観察しながら、ザルツブルガーノッケルンを運んできた女性は、各自の皿にその塊を切り分けてサーブしてくれます。

メレンゲの麓の部分が明らかになってくると、甘い香りのするラズベリーソースが皿に敷き詰められて、それもまた客の皿に取り分けてくれます。

肝心の味といえば、かなりの甘口のソースとふわふわの甘いメレンゲという、脳天を真正面からかち割られるような甘々な味です。

気合を入れて完食はしたものの、しばらくは甘いモノは要らないなという気持ちにさせる、甘党をも唸らせるスウィーツでした。

参考「ザルツブルガーノッケルンとの死闘